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二話 魔力(推定)で遊ぼう!

last update 公開日: 2026-08-31 21:57:10

(え?ここどこ?あ、なんか如何にも仙人とか神様って感じの人が来た)

『宮中よ、我が世界によく参った。おじぃ様から話は聞いている。我が加護を使ってお前の好きに生きるがよい。気が向いたら教会に来い。都合が合えば多少は話せるだろうからな……。——さてと、心の貧しきものではないのは確かではあるが斯様に凡庸な者のなにがおじぃ様の琴線に触れたのやら。まぁ頼まれていたことはやったことだし、あとはあの者次第。その生き様を楽しませてもらうとしようか。おっと、念話を切り忘れていたか。まぁいいか。精々生にしがみつくことだな。』

"ピロンッ、加護[創造神の関心]を取得しました"

(あれ?なんか取得した。あと創造神様もミュートし忘れみたいなことするんだな。そんなことよりもう少し状況説明を……)

「あ、あの……」

(視界が……暗……く……なって……)

◇◇

(ここ……どこだ?真っ暗で何も見えない。でも何か聞こえ……)

『私の坊や、元気に産まれてきてねぇ〜』

(は?胎児からだと?あの爺さんがもう少し説明してくれてもいいだろ……)「イテッ!」

"ピロンッ、称号[最速で神罰を受けし者][神々の関心を集めし者]を取得しました"

(え?あれ神罰なの?そんな気軽に神罰って下るの?まぁたしかに爺さん呼びは……)「イテッ!」

(良くなかったな……にしても気軽に神罰使うなぁ、あのご老体は。)「イテッ!」

"ピロンッ、称号[創造神の神罰収集家コレクター]を取得しました。"

(好きで神罰受けてる訳じゃないのに何か変な称号付けられたんだけど!?集めてねぇし!ったく創造神様のくせに心が狭いなぁ!……ん?神罰こない。さては図星か?)「イテッ!」

◇◇

1週間後……

(あぁ暇だ〜最初のうちは外の音とかに耳をすませて聞いてたり寝たりで時間過ぎてったけど、流石に暇すぎる。もう気が狂いそうだ。知らん言語で話されるとなかなかに苦痛なんよ。だいたいこういうのは異世界言語的なスキルがあって最初からわかるもんじゃないのかよ。)「イテッ!」

(いったいなぁもう!いや待てよ?たしかにそんな異世界なんて名のつく意味不明なスキル持ってたら怪しいことこの上ないな。見る人が見れば、それこそ異世界という概念を知ってる学者あるいは王侯貴族が俺のスキルのことを知れば最悪の展開にもなりうるか。創造神様、感謝致します。)

「イテッ(うむ、苦しゅうないぞ。)」

(今の神罰なんか思念乗ってたな。無駄に洗練された無駄のない無駄な技術やめい!それは一旦置いといてだ。しゃーない、転生者あるあるの赤子の頃から特訓しての俺TUEEEE!を前倒しして今からやるか。肉体に関しては……産まれてからだな。となると魔力かぁ……魔力、魔力かぁ……。あんのかなぁ〜まぁ信じてやるっきゃねぇか。魔力の扱いって割と作品ごとに違うからちょっと二の足踏んでたんよなぁ。作品によっては幼少期の特訓は悪影響が出るから非推奨で酷い悪影響だと魔力が使えなくなったり命を落としたりする。うーん、悩ましい……。)

◇◇

二分後……

(熟考するみたいな雰囲気だったくせして短いなぁ!って思った人もいるだろう!だが!暇で人は死ぬ!文句は海外に行ってホテルで一週間何もしないで過ごしてから言うように。さてと、やるか!さてさてさーて、定番なのは丹田の辺りに前世の時にはなかった何かが……ある!あるような?ないような?何かは見つかったけどこれが本当に魔力なのかはわからん。命名[魔力]!よく分からんけどこれを魔力と仮定して特訓だーー!!)

"シーーーン"

(寂しい。)

「イテッ!」

(か、神様ぁ……創造神様だけが自分の心の拠り所です。こうやって誰かが反応してくれるありがたさを過去一噛み締めてます……。魔力よ動けぇ……動けぇ……動けぇ……。)

◇◇

胎内で特訓を始めてから1週間程が経った頃……

(動いたっ!)

"ピロンッ、[魔力操作Lv1]を取得しました。"

(よっしゃーー!!未知のものを動かそうとしていたからもっとかかると思ってたけど意外と早かったなぁ〜。まぁ胎内こんなとこにいたら寝るか特訓するかしかないから必然的に特訓時間がめっちゃ多くなるしな。ていうかあの変なのの名前は魔力であってたのか、名前なんてどうでもいいけど……レベルがある以上後はもう気合で繰り返してレベル上げするだけだ!!産まれるまでにLv10までは上げたるわい!!)

[魔力操作Lv1]取得から2週間後……

"ピロンッ、[魔力操作Lv2]を取得しました。"

(よし、レベル上がった!この調子なら胎内ここにいる間に終わりそうだな。9ヶ月もあるんだし余裕だろ。)

[魔力操作Lv2]取得から3週間後……

"ピロンッ、[魔力操作Lv3]を取得しました。"

(やっとか…前回より長かったけどレベル上がってるしな、まぁ胎内ここにいる間にはなんとかなるだろ……)

[魔力操作Lv3]取得から1ヶ月後……

"ピロンッ[魔力操作Lv4]を取得しました。"

(結構時間かかったけど、まだ大丈夫だよね。うん…今のままだと制限時間ギリギリ特訓時間増やした方が良いかなぁ……)

[魔力操作Lv4]取得から1ヶ月後……

"ピロンッ、[魔力操作Lv5]を取得しました。"

(やぁ〜特訓する時間増やして良かったわ。これなら何とかなりそうだよ。あと、寝てても体内を魔力動かし続けられるようになったのが大きかったなぁ〜。)

前々から成功を目指していた寝ながらの魔力操作の特訓を遂に成し遂げたのだった。寝ている時間すら勿体ないと考えている彼はもはや狂気の沙汰である。

だが、この技術によってレベルアップまでの時間は確実に短くなっていた……

:

"ピロンッ、[魔力操作Lv7]を取得しました。"

:

"ピロンッ、[魔力操作Lv8]を取得しました。"

:

"ピロンッ、[魔力操作Lv9]を取得しました。"

:

"ピロンッ、[魔力操作Lv10]を取得しました。また、[魔力操作Lv10]取得により、派生能力スキル[魔力感知Lv1]を取得しました。"

(よっしゃーーーー!!やっとだ、やっとだよ。長い道のりだった……マジでこれしかやってなかったのにギリギリだった。まぁ何はともあれ間に合ったことだし後はのんびり能力スキルの確認しよ……やばい!言葉の勉強してない!!勉強のためには文字読めなきゃだしちゃんと早めに勉強始めなきゃじゃん!でも言葉と使い方の照らし合わせが出来ないしなぁ。なんとかなりませんかねご老体!)

「イテッ!」

(これこれこれぇ!やっぱり曲がりなりにも反応が返ってくるのは素晴らしい!まぁ、あんまり痛いのは嫌だけどね。そんなDV彼氏相手に捨てないでくれるだけで……とか彼にも優しいところはあるから……とかいうタイプじゃないからさ。さぁてと!まぁとりあえず能力スキルの確認をしますかね。それにしてもさ、魔力を操作するの極めるまで感知できないとか鬼畜かな?異世界から来た俺だからたまたま違和感覚えて必死に動かせたけど正攻法だとどうやるんだよ。)

その瞬間母親の腹部を起点に魔力が放たれた。大雑把かつ微弱なソレではある。だが、それでもソレは一つの魔術だった。大雑把であるもののそこ微弱さ故にこの場には感じ取れる者がいかなかったのは不幸中の幸いと言えよう。

(あーね、俺は大きな勘違いをしていたわけか。魔力感知って魔力"を"感知するものじゃなくて魔力"で"感知するものだと。それなら魔力操作をある程度育てた後に生えてくるのも納得だわ。魔力を感知するのは五感の範疇で特にスキルになるようなものじゃないんだろ。たぶん。知らんけど。あと今更すぎるけど俺は神罰の度にイテッ!って言ってるけど空気ないのにどっから声出てんだろ……。今更ではある。今更ではあるんだけど怖くない?だって今俺羊水の中だぜ?肺呼吸もしてないんだぜ?何をどうして声帯を震わせてるんよ。)

「……」

(うん、やっぱり声出ないね。となると可能性としては……っていうかこれ一択なんだろうけど、最初から出せたのが解せない。でも、原因はあちらの世界になくてこちらの世界には存在するものに限られる。そう、魔力だ。)

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